絵文字はとても厄介な存在で、しばしばウェブ システムを構築する人を日本語を扱うこと以上に悩ませてくれます。
絵文字を説明するためには、まず文字がどのように表現されているかを知る必要があります。
例えば「あ」と書くと、このページをみている人には「あ」と表示さます。人間には「あ」と見える文字はコンピュータにとっては「0x829E+2」という場所にある「もの」、という認識です。
ところが、世界中にはたくさんの文字や言語があり、あくまで「0x829E+2」というのは「日本語」の中の「ひとつの文字コード表」の「場所」を表しているだけです。実は日本語だけでもたくさんの文字コード表があり、同じ「あ」でも使う表によって全く異なります。
それぞれに取り決めがあって変換が出来る仕組みがあるので、通常は自分の表と相手の表が異なっていても正しく表示されます。半角カタカナを入れるなどするとうまく変換できないことがあり、これが文字化けの発生する理由の一つです。
絵文字(×使わないでください)
絵文字は上記の「表」の普段使っていない場所を使うことで絵文字を表現しようとしたものです。当然、独自の取り決めですから、独自の「表」を持って いなければ(=その会社の携帯電話)該当する文字がないので表示することはできません。現在では技術的に各社が独自の取り決めたコードを似通った意味のも のに相互変換するサービスもあるようです。
いずれにしても日本の携帯電話というとても小さな範囲でしか通用しないコードなのです。パソコンはたくさんの「規格」(取り決め)を世界中の人々が 共有することで動いています。その取り決めに従っていないものは正しく処理することはできません。処理できない文字は「〓」に変換されることが多いようで す。(厳密な入力制限を行うようなシステムでは入力すら受け付けない事もあります)
これで最も困るのは次のような場合:
[OKの絵文字][1の絵文字][6の絵文字][時計の絵文字]に[車の絵文字]で行きます。
これをパソコンで受信すると:
〓〓〓〓に〓で行きます。
全くわかりません・・・。
絵文字を入れるときは絵文字が表示されることが異例なので次のように書くとトラブルを避けれられます:
了解[OKの絵文字]16時[時計の絵文字]に車で[車の絵文字]で行きます
絵文字を使わないことに越したことはないのですが-
了解〓16時〓に車で〓で行きます
なんとか推理できる文章になります。
※記号(やロシア語など)を含めた難解な文章を送ってくる方もいますが、解読に時間がかかるのと、やはり文字化けや正しく伝わらないことがあるので普通に送っていただけると助かります。。。
顔文字(○お使いいただけます)
顔文字は文字や記号の組み合わせで感情を表現したものです。
パソコンの世界では絵文字ではなく顔文字が一般的です。各国で表現が異なるので、これを 知っておくと世界中の人が集まるサイトなどを訪れたときに、文章の意味はわからなくともなんとなくわかることもあるかもしれません。
例:
(^_^)
※顔文字にも見た目と本来の意味が異なることがありますので無難な(わかりやすい)ものに留めておくと誤解をまねき憎いかもしれません。
デコメ(△お使いいただけます)
デコメはパソコンや異なる携帯電話会社でも表現できるメール装飾です。それぞれが画像ファイルになっているので変換なしに思い通りの画像を伝えることができます。最近の携帯電話や携帯端末で標準的に利用出来るようです。ただし、以前使っていたコードをなくすわけには行かないため、今でも絵文字はあり ます。このため、絵文字とデコメ用の小さな画像の区別が難しく、しばしば利用者を悩ませます。また、顔文字や絵文字に比べて画像ファイルのやり取りになり ますのでパケット通信料が多くなります。
表示できることが多くはなりましたが、すべての環境で思い通りに表示されているとは限りませんので、絵文字の際と同様に書き方にも注意が必要です。
※デコメ(テキスト装飾)なども方式がたくさんあり、必ず伝わるということではありません。また必要な機能を備えている必要があります。
※この内容は説明のために端折っています。
※「デコメ」はNTTドコモの登録商標です。
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