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コードページを切り替える方法

コード ページを切り替える方法です。

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コード ページ

Windows は、多国語に対応しています。ここで言う言語は人間が使用する言語とは異なります。

例えば、人間にとって「日本語」はひとつですが、コンピュータにとっては複数の日本語の区分が存在します。

その区分が異なれば、正しく表示されず文字化けを起こしてしまいす。正しく表示するにはコード ページを切り替える必要があります。

ここでは、コード ページを切り替える方法について記載します。

コード ページを切り替える方法

コード ページを切り替えるには、次のコマンドを使用します:

chcp

※CHange Code Page; CHCP (コード ページ変更)

使用方法は次のとおりです:

C:\Users\Owner>chcp /?
現在のコード ページ番号を表示または設定します。

CHCP [nnn]

  nnn   コード ページ番号を指定します。

現在のコード ページ番号を表示するときは、パラメーターを指定せずに CHCP と入力してください。

使用例

コマンド プロンプトを開いて dir コマンドを実行したところ:

C:\Users\Owner>dir /?
ディレクトリ中のファイルとサブディレクトリを一覧表示します。

コード ページ 437 に切り替えてから実行したところ:

C:\Users\Owner>chcp 437
Active code page: 437

C:\Users\Owner>dir /?
Displays a list of files and subdirectories in a directory.

コマンドを実行した出力が日本語から英語に切り替わっていることが確認できます。

動作例

以下に Windows 11 がインストールされた環境で、テキスト ファイルを開いたときの表示を示します。

テキスト ファイルには「愛に目覚めたコンピューターは<区分>」と書かれていますが、コード ページが合致していないと文字化けして表示されます。

コマンド プロンプトを開き、type コマンドでファイルの内容を表示します。

(注意) 表示上の文字化けがあってもバッチ処理等は問題なく行われるケースも多くあります

準備

それぞれのファイルは次の内容が (それぞれの文字コードで) 記載されています:

testEUC.txt の内容:

愛に目覚めたコンピューターはEUC

testUTF-8.txt の内容:

愛に目覚めたコンピューターはUTF-8

testSJIS.txt の内容:

愛に目覚めたコンピューターはS-JIS

デフォルト (932)

→ 「Shift JIS (932)」の項をご参照ください

EUC (20932)

C:\Users\Owner\Desktop\codepage>chcp 20932
Active code page: 20932

C:\Users\Owner\Desktop\codepage>type testEUC.txt
愛に目覚めたコンピューターはEUC

C:\Users\Owner\Desktop\codepage>type testUFT8.txt
・・・・・・・・潟潟・ャ若帥若・FT-8

C:\Users\Owner\Desktop\codepage>type testSJIS.txt
・・・o・・Rs[^[痆-JIS

EUC (Extended UNIX Code Packed Format for Japanese; EUC-JP; いーゆーしー) は、UTF-8 が主流となる前に S-JIS とともにしばしば利用されていた文字コードです。

EUC は、主要サイトでは「Yahoo!Japan」が、サーバ環境では「さくらインターネット」が、利用していたりかつて利用していたりしました。

現在では EUC の文字コードを読み書きすることが難しい場面も多くなっています。

UTF-8 (65001)

C:\Users\Owner\Desktop\codepage>chcp 65001
Active code page: 65001

C:\Users\Owner\Desktop\codepage>type testEUC.txt
�����ܳФ᤿����ԥ塼������EUC

C:\Users\Owner\Desktop\codepage>type testUFT8.txt
愛に目覚めたコンピューターはUFT-8

C:\Users\Owner\Desktop\codepage>type testSJIS.txt
���ɖڊo�߂��R���s���[�^�[��S-JIS

UTF-8 (UCS Transformation Format 8 / Unicode Transformation Format-8; ゆーてぃーえふ はち / ゆーてぃーえふ えいと) は、日本語環境で利用される機会が増加している文字コードです。

特にインターネット上のウェブサイトでは、とても多くのサイトが UTF-8 で記述されています。

Shift JIS (932)

C:\Users\Owner\Desktop\codepage>chcp 932
現在のコード ページ: 932

C:\Users\Owner\Desktop\codepage>type testEUC.txt
ーヲ、ヒフワウミ、皃ソ・ウ・ヤ・蝪シ・ソ。シ、マEUC

C:\Users\Owner\Desktop\codepage>type testUFT8.txt
諢帙↓逶ョ隕壹a縺溘さ繝ウ繝斐Η繝シ繧ソ繝シ縺ッUFT-8

C:\Users\Owner\Desktop\codepage>type testSJIS.txt
愛に目覚めたコンピューターはS-JIS

Shift JIS (S-JIS / SJIS; しふと じす / えすじす) は、以前より Windows 日本語環境で使用されてきた文字コードです。現在でもコマンド プロンプトのデフォルトとなっています。

ただ、現在の日本語環境では S-JIS のほかに UTF-8 を利用する機会が多くなっており、 混在するなどして文字化けを起こすこともあります。

米語 (437)

C:\Users\Owner\Desktop\codepage>chcp 437
Active code page: 437

C:\Users\Owner\Desktop\codepage>type testEUC.txt
░ªñ╦╠▄│╨ñßñ┐Ñ│Ñ≤Ñ╘Ñσí╝Ñ┐í╝ñ╧EUC

C:\Users\Owner\Desktop\codepage>type testUFT8.txt
愛に目覚めたコンピューターはUFT-8

C:\Users\Owner\Desktop\codepage>type testSJIS.txt
êñé╔û┌èoé▀é╜âRâôâsâàü[â^ü[é═S-JIS

スクリプトを作成する場合などでは、日本語を取り扱うことが難しい場面が多くあります。そのような場合は、コード ページを英語にして出力結果を扱いやすくするなどの工夫をすることがあります。

参考

(参考) 主なコード ページ:

437IBM437OEM 米国
932shift_jisANSI/OEM 日本語;日本語 (Shift-JIS)
10001x-mac-日本語日本語 (Mac)
20290IBM290IBM EBCDIC 日本語カタカナ拡張
20932EUC-JP日本語 (JIS 0208-1990 および 0212-1990)
50220iso-2022-jp半角カタカナを持たないISO 2022日本語;日本語 (JIS)
50221csISO2022JPISO 2022 日本語(半角カタカナ)日本語 (JIS-Allow 1 バイトかな)
50222iso-2022-jpISO 2022 日本語 JIS X 0201-1989;日本語 (JIS-Allow 1 バイトかな – SO/SI)
50930EBCDIC 日本語 (カタカナ) 拡張
50931EBCDIC US-Canadaと日本語
50939EBCDIC 日本語 (ラテン) 拡張および日本語
51932euc-jpEUC 日本語
65001utf-8Unicode (UTF-8)

※リストは「コード ページ識別子 – Win32 apps | Microsoft Learn」より抜粋

(参考) chcp コマンドの出力を抑制する例:

chcp 437 >null

(参考) 以前の Windows では en や us コマンドが使用できましたが、現在では使用できなくなっています

参考文献等

エラー例

無効なコード ページです

PS C:\Users\Owner\Desktop\codepage> chcp 99999
無効なコード ページです

「無効なコード ページです」(または「Invalid code page」) と表示された場合は、対応していないコード ページを指定していますので、対応している正しいコード ページを入力します。

関連

本記事では表示上の文字コードを変更しましたが、ファイルの文字コードを変換しているわけではありません。ファイルの文字コードを変換する方法については、次のサポート記事をご参照ください:

文字コードについては、次のサポート記事をご参照ください:

注意

  • 本操作例は Windows 11 のものです
  • 本記事の一部には監修者の経験や情報ならびに主観等が含まれている可能性があります

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