Windows 10 標準機能の「Telnet クライアント」の有効化と無効化を GUI または CUI で行う方法です。
Telnet
Telnet は、別のコンピュータなどに接続してリモート操作する際に使用するものです。ポート 23 を使用します。
以前はよく利用されていましたが、現在ではあまり使用されず、また使用も推奨されないため、使用するときに有効化し、その必要がなくなった際は、速やかに無効化します。
GUI で設定する方法
[スタート]を[右クリック]して[アプリと機能]をクリックします。
「関連設定」内の[プログラムと機能]をクリックします。
[Windows の機能の有効化または無効化]をクリックします。
機能を有効化する
一覧から[Telnet クライアント]にチェックを入れ、[OK]をクリックします。
処理が完了するまで待ちます。
「必要な変更が完了しました」と表示されたら[閉じる]をクリックします。
機能を無効化する
以上の手順を「Telnet クライアント」のチェックを外して操作します。
CUI で設定する方法
PowerShell を準備する
管理者権限で PowerShell を起動します。PowerShell を管理者権限で起動する方法については、次のサポート記事をご参照ください:
機能と現状を確認する
次のコマンドを使用して機能と状態を確認します:
Get-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName *telnet*
実行例:
PS C:\WINDOWS\system32> Get-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName *telnet*
FeatureName : TelnetClient
DisplayName : Telnet Client
Description : Allows you to connect to other computers remotely.
RestartRequired : Possible
State : Disabled
CustomProperties :
ServerComponent\Description : Telnet Client uses the Telnet protocol to connect to a remote Telnet s
erver and run applications on that server.
ServerComponent\DisplayName : Telnet Client
ServerComponent\Id : 44
ServerComponent\Type : Feature
ServerComponent\UniqueName : Telnet-Client
ServerComponent\Version\Major : 10
ServerComponent\Version\Minor : 0
ServerComponent\Deploys\Update\Name : TelnetClient
この例では、Telnet を含む機能は TelnetClient のみであり、現在無効化されていることが確認できました。
(参考) 機能が無効になっている状態で telnet コマンドを PowerShell から実行すると以下のようになります:
PS C:\WINDOWS\system32> telnet
telnet : 用語 'telnet' は、コマンドレット、関数、スクリプト ファイル、または操作可能なプログラムの名前として認識されません。名前が正しく記述されていることを確認し、パスが含まれている場合はそのパスが正しいことを確認してから、再試行してください。
発生場所 行:1 文字:1
+ telnet
+ ~~~~~~
+ CategoryInfo : ObjectNotFound: (telnet:String) [], CommandNotFoundException
+ FullyQualifiedErrorId : CommandNotFoundException
(参考) 機能が無効になっている状態で telnet コマンドをコマンド プロンプトから実行すると以下のようになります:
C:\Users\Owner>telnet
'telnet' は、内部コマンドまたは外部コマンド、
操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。
機能を有効化する
次のコマンドを実行して TelnetClient を有効化します:
Enable-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName TelnetClient
実行例:
PS C:\WINDOWS\system32> Enable-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName TelnetClient
Path :
Online : True
RestartNeeded : False
実行中は進捗状態が表示されますので、完了まで待ちます。
この例の場合、 RestartNeeded が False となっているため、再起動は不要です。
(参考) 機能が有効になっている状態で Telnet コマンドを PowerShell またはコマンド プロンプトから実行すると以下のようになります:
Microsoft Telnet クライアントへようこそ
エスケープ文字は 'CTRL+]' です
Microsoft Telnet>
以上のように表示されたら Telnet コマンドが使用可能になっていますので、Telnet コマンドを必要とする作業を行います。作業が完了したら機能を無効化しておくことをおすすめします。
機能を無効化する
次のコマンドを実行して機能を無効化します:
Disable-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName TelnetClient
実行例:
PS C:\WINDOWS\system32> Disable-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName TelnetClient
Path :
Online : True
RestartNeeded : False
実行中は進捗状態が表示されますので、完了まで待ちます。
この例の場合、 RestartNeeded が False となっているため、再起動は不要です。
(参考) Telnet コマンドを実行して機能が無効になっている場合と同じように表示されるか確認します。
参考
- Get-WindowsOptionalFeature
https://docs.microsoft.com/en-us/powershell/module/dism/get-windowsoptionalfeature?view=win10-ps - Enable-WindowsOptionalFeature
https://docs.microsoft.com/en-us/powershell/module/dism/enable-windowsoptionalfeature?view=win10-ps - Disable-WindowsOptionalFeature
https://docs.microsoft.com/en-us/powershell/module/dism/disable-windowsoptionalfeature?view=win10-ps
関連
Windows 10 の Telnet クライアントを使用しない場合は、 Tera Term 等の使用を検討します。Tera Term をインストールする方法については、次のサポート記事をご参照ください:
注意
- 本操作例は Windows 10 のものです
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