WSLエラー0x8004032dの対処方法

WSL 有効化後のエラー 0x8004032d に対処する方法です。

WSL エラー 0x8004032d
WSL エラー 0x8004032d の対処方法
関連
参考文献
注意

WSL エラー 0x8004032d

Windows Subsystem for Linux (WSL) は、Windows 上で Linux ディストリビューションを動作させるものです。

WSL を有効化して任意の Linux ディストリビューションを起動しようとした時、次のエラーが表示されることがあります：

Installing, this may take a few minutes...
WslRegisterDistribution failed with error: 0x8004032d
Error: 0x8004032d (null)
Press any key to continue...

本記事では、上記エラーに対処する手順を記載します。

WSL エラー 0x8004032d の対処方法

Step 1 準備

発生したエラーに対処するには、ターミナル (PowerShell) からコマンドを使用します。ターミナルの起動方法については、次のサポート記事をご参照ください：

Step 2 コマンド実行

使用するコマンドは次のとおりです：

lodctr /R

ターミナルにコマンドを入力し、［Enter］キーを押して実行します。この際、コマンドはコピー・アンド・ペーストすると便利です。

実行例 (失敗)：

Windows PowerShell
Copyright (C) Microsoft Corporation. All rights reserved.

新機能と改善のために最新の PowerShell をインストールしてください!https://aka.ms/PSWindows

PS C:\Users\Owner\Desktop> lodctr /R

エラー: パフォーマンス カウンターの設定をシステムのバックアップ ストアから再構築できませんでした。エラー コー ドは 5 です
PS C:\Users\Owner\Desktop>

「エラー: パフォーマンスカウンターの設定をシステムのバックアップストアから再構築できませんでした。エラーコードは 5 です」とエラーが返された場合は、ターミナルが管理者権限で実行されているか確認します。

実行例 (成功)：

Windows PowerShell
Copyright (C) Microsoft Corporation. All rights reserved.

新機能と改善のために最新の PowerShell をインストールしてください!https://aka.ms/PSWindows

PS C:\Users\Owner> lodctr /R

情報: パフォーマンス カウンターの設定をシステムのバックアップ ストアから正常に再構築しました
PS C:\Users\Owner\Desktop>

「情報: パフォーマンスカウンターの設定をシステムのバックアップストアから正常に再構築しました」と表示された場合は、成功です。次の手順に進みます。

Step 3 コマンド実行

使用するコマンドは次のとおりです：

winmgmt.exe /RESYNCPERF

Step 2 の状態で入力し、実行します。

ターミナルにコマンドを入力し、［Enter］キーを押して実行します。この際、コマンドはコピー・アンド・ペーストすると便利です。

Step 4 動作確認

Windows を再起動し、再起動後に WSL で使用したい Linux の起動操作をします。エラーが表示されなくなっているか確認します。

Welcome to Ubuntu 22.04.3 LTS (GNU/Linux 5.15.146.1-microsoft-standard-WSL2 x86_64)

 * Documentation:  https://help.ubuntu.com
 * Management:     https://landscape.canonical.com
 * Support:        https://ubuntu.com/advantage


This message is shown once a day. To disable it please create the
/root/.hushlogin file.
root@DESKTOP-C36KCKU:~#

(参考) この例では Ubuntu 22.04 が起動しましたが、管理者権限で起動しています。

※この例では Ubuntu 22.04 ですが、適宜お読み替えください

WSL管理者で起動してしまう場合の対処方法については、次のサポート記事をご参照ください：